真の幸福問う
現在、先進国と言われる国々の名門大学、名門病院、
名門研究所において盛んに研究されている多くの事柄がありますが、
なかでもここ5年間の間に顕著に注目されている分野があります。
それが何かお分かりでしょうか?
果たしてそれは、
最先端医療や先進科学といった分野の研究でしょうか?
はい。
確かにそれらは既に第二次大戦以来、
途絶えることなく莫大な資産を投じて研究され研鑽されている分野です。
ここでご紹介したい今、最も熱心に、
大変真面目に調査が行われ、
実験が行われ、研究されていることを、
十年前には誰もそんなことを研究しようとする学者に
資金的援助などする企業がなかった分野のことです。
その答えは 『幸福』です。
今、世界で名だたる名門大学の研究室の多くで、
この『人間にとっての幸福とは何か』について研究する学者や
研究室に資金援助を行う篤志家や投資家、企業が現れ始めました。
このことは、人類史の中でも非常に画期的なことです。
なぜなら、『幸福』というものは、基本的には個人の定義であって、
個人的な概念であるということが大前提にあるからです。
また人間が『幸福』と感じるには、その個人が生活する政治、
経済、環境、社会、収入、社会的立場、年齢、健康などの
個人を取り巻く環境と、その個人の現状に大きく左右されるものだからです。
つづく