曲げられた記憶 ゆがめられた事実
人生はもちろん、
常に【Bed of rose】(-薔薇の花びらを敷きつめたベッド)ではありませんが、
人はみな幸せになるために生まれてきたことは事実です。
つまり、すべての人がその人の幸せを享受するためにこの世に生を受けたのです。
ところが現実には、生きていく上でどれほど我慢を強いられ、
辛さに耐えねばならないことが多いことも事実です。
幼かったあなたは自分の両親を含めて
自分の家族と自分に降りかかった悲しみや困難を、
幼さ故に世の中の摂理も状況も分からないからこそ、
それを怖いもの、辛いもの、悲しいもの、として目撃し、
大人たちや年長者の悲しみが
まるで自分のせいであるかのように受け止めていました。
あんなに素敵で美しい年長の少女やお姉さんが、あんなに悲しくなる姿を、
まるであなたのせいでそうなったかのような痛みを伴う恐怖心とともに目撃してきました。
あんなに強いお父さん、世界で一番素敵で優しいお母さんが、
大きな声で罵り合い、諍いをする姿を、まるで自分が悪い子だから、
そうなったのだという恐怖心と激烈な心の痛みと共に目撃しました。
そんなこんなの思い出が、楽しかった遊園地で買ってもらった
フワフワの綿菓子の記憶とともに潜在意識の中で今も生きています。
潜在意識とは、あなたの人生のメモリです。
しかしながら、そのメモリにつけられたキャプションや状況に関する認識が
事実と大きく乖離していることは珍しくないのです。
なぜならば、幼い時に蓄積されたものの中には、
その記憶を受け止める幼いあなたの人生経験の浅さと、
稚拙で幼い認識能力と精神的能力ゆえの、
事実に対する曲解が非常に多く含まれているのです。