胎内記憶は妄想の産物?
一昔前は、「胎内記憶」という言葉は
スピリチュアルな世界に傾倒している人たちが
好んで使っていた言葉でしかありませんでした。
なぜならば、胎児の時というのは、
脳が十分に発達していないので、
記憶自体があるのかどうか解らない。
ましてや脳や身体が十分に発達していない胎児の頃は、
意思や記憶が十分に機能していないというのが
大多数の医療従事者や学者たちの見解だったのです。
ですから、アカデミックでもない
怪しげなスピリチュアル業界の人たちがいうことなど、
怪しすぎるだけの妄想であり、
単なる戯言に過ぎないと見なされていたからです。
ところが近年になって、
医療最先端技術を駆使して解明されたことは、
実は片言だけしか話せない、あるいは幼児言葉しか話さない
2歳~5歳までの3人に1人の子供が、お腹の中、
つまり母親の子宮の中にいた時の記憶を持っているということです。
そしてさらに、胎児にも記憶があるという事が近年だんだんと解ってきたのです。
では、胎児が記憶を持つということが、
私たちの人生にとって、いったい何の役に立つのでしょう?
先ほどにも述べましたが、
かつては「胎内記憶」などという人は、
頭のおかしい輩か、あるいは
霊の世界に被れた人だと笑い飛ばされたのは、
脳や身体の機能が、母体から出て正常に働く状態になるまでの間、
胎児がいるのが子宮であり、胎内なのだから、
発達段階にいる胎児の脳が記憶を残す機能があるはずはない!
という、非常に説得力のある理由があったからです。
<参考書籍>
『胎内記憶』池川明著
『潜在心理学論』川上光正著