胎内記憶が意味するもの
脳の機能が十分に発達していない状態の脳が記憶するとは、
いったいどういうことなのでしょうか?
このわかるようでわからない理屈を日常の具体的なもの、
たとえば携帯電話を例にとってみましょう。
あなたの携帯電話にメモリカードとSIMカードが入っているとします。
メモリカードが不要だけれども、携帯電話にメモリ機能が
ついているものもありますね。
このメモリカードが、今あなたが認識している意識と
認識していない無意識、つまり潜在意識の記憶を格納する場所です。
このメモリカードの機能は、人間が生まれた時には、
精密機械で言えば(倉庫出庫状態)の基準機能を備えた状態です。
そして日々様々な事象に触れていくことでバージョンアップされ、
メモリもどんどん蓄えられていきます。
しかしながら、胎児の記憶、
つまり胎内記憶はこのメモリカードには入っていません。
なぜならメモリカードが準備中の状態と同じ状態が胎児の脳だからです。
でも、携帯にSIMがあるように、胎児にもSIMのように
(あるべき機能を果たす)プログラムが備わっていて、
それは胎児の脳の中というよりも、
命の中の意識内に存在するのではないかと考えられます。
そうでなければ、耳の発達も、鼻の発達も、
脳の発達も未完成な胎児が、
「温かい」「安心」「ほんわか」「大きな音」「悲しい」「怖い」などの
感情や感触を認識して記憶することができるとは考えにくいからです。
つまり、胎内記憶は脳に所属するものではなく、
命の意識に所属するものなのです。
言い換えるなら、胎内記憶とは、「魂に宿る記憶」だと言えます。